国連環境計画、青空を守るための科学者たちの声明を発表
発表日:2022.09.07
国連環境計画(UNEP)は、毎年9月7日の「青空のためのきれいな空気の国際デー」にあたり、UNEP、世界保健機関(WHO)、国際自然保護連合(IUCN)、世界気象機関(WMO)の主任科学者が、大気汚染がもたらす問題と、問題解決のための対策について協議した内容を発表した。WHOによる大気質ガイドラインを満たす空気を吸っているのは人類の1%未満であり、大気汚染の結果として、15歳未満の子ども約60万人を含む年間700万人の早期死亡が発生している。大気汚染による硫黄や窒素の沈着は、水系の酸性化や富栄養化を引き起こす可能性があり、対流圏オゾンは生態系に負の影響を与え、生物多様性の喪失につながり、植物の成長や炭素貯留能力などに負の影響を与える可能性がある。4機関の科学者は研究者、産業界のリーダー、政治指導者などに対し、国境を越えた大気汚染に関するあらゆる規模での協力や、大気汚染物質の地上観測の包括的な世界的ネットワークの開発などを呼び掛けていく。
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