アメリカ国立科学財団、海水からマイクロプラスチックを除去する新素材の生成を報告
発表日:2023.01.18
アメリカ国立科学財団(NSF)が一部支援した研究チームは、海水から塩分やマイクロプラスチックを安価に除去できる新素材の生成法を発見した。研究チームは卵白を使って、水のろ過、エネルギーの貯蔵、遮音・断熱などさまざまな用途に使用することができるエアロゲルを生成した。また、卵白を凍結乾燥し、酸素のない環境で摂氏900度に加熱して生成した素材が、海水から98%の効率で塩分を除去し、99%の効率でマイクロプラスチックを除去できることを示した。卵白はほぼ純粋なタンパク質からなるが、他のタンパク質でも同研究で得られたものと同様の構造を作ることができるため、同様の素材を比較的安価で、食料供給に影響を与えることなく大量に生産できる可能性がある。今後は製造プロセスを改良して、より大規模な水質浄化に利用できるようにし、エネルギー貯蔵や断熱に関する他の用途も探っていく。
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