国連環境計画、砂の採取に関する問題を解説
発表日:2023.02.06
国連環境計画(UNEP)は、地球上で水に次いで2番目に多く利用されている資源である、砂の採取に関する問題を解説し、いくつかの解決策を提案した。砂はコンクリート、アスファルト、ガラスなどの建築資材の基本的な原料であるが、他の天然資源と同様に限りがあり、無秩序な採取は浸食、洪水、帯水層の塩水化、海岸の防護機能の崩壊を引き起こしている。砂は川から浚渫したり、海岸から掘り起こしたりして採取することが多いが、毎年建築のために採取される500億トンの砂は、地球を囲む9階建ての壁を作るのに十分な量である。砂の採取量は毎年6%増加しているが、これは持続不可能であり、20年間で3倍の伸びを見せた需要増は、河川汚染や洪水を引き起こすと同時に帯水層を縮小し、干ばつを悪化させている。UNEPは砂の採取に関する法的枠組みの構築、解体現場からの建設資材のリサイクルや鉱砂の潜在能力の開発による、砂の消費削減などの解決策を提案している。
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