ドイツ連邦環境省（BMU）は、地域における生物多様性保全の取組みに向け、57の地方自治体が「生物多様性のための市町村」という連盟を設立したと発表した。これは、生物多様性国家戦略に先進的に取り組む地方自治体のネットワークで、情報交換やプロジェクトの共同実施により、地方レベルでの自然保護の強化及び、広報活動の共通化を目的としている。BMUのハイネン・エッサー政務次官は、地域の生物多様性に応じた具体的な決定と、市民を交えた活動が期待できるとして連盟の設立を歓迎し、また、連邦自然保護庁（BfN）のイェッセル長官も、地方自治体が、都市の生物多様性保全に対し責任と長期的展望を持つことは、家や職場の環境と生活の質を確保する上で重要であると評価。今後、同連盟の拡大が見込まれることから、BMUは、2014年までに、今回の設立時のような専門会議の開催をはじめ、毎年のワークショップ開催やインターネットサイトの整備、優良事例の収集・公開等の支援を行っていくとしている。