ドイツ、ヨーロッパ・ヤマネコ保全のため、緑の回廊プロジェクト第2期を開始
発表日:2012.06.15
ドイツ連邦環境省は、ドイツ環境自然保護連盟(BUND)と協力し、ヨーロッパ・ヤマネコ等の絶滅危惧種の保全をめざし、森林を緑の回廊でつなぐプロジェクトの第2期を開始すると発表した。ヤマネコは、広い生息地を必要とする野生動物の代表格だが、農地の増大や高速道路の建設により、生息地である森林地域が分断化し、絶滅が危惧されている。そこで同プロジェクトでは、今後3~6年間で、国内6州に点在する分断された森林を、最大50メートル幅の森林帯で結び、ヤマネコ等の動物が生息地間を移動できるようにする。同プロジェクトは、将来的に国内総延長2万kmの森林ネットワークを目指す、ヨーロッパでも最大級の自然保護計画で、すでに2007年からの第1期では、3地域で回廊が設置されている。プロジェクト予算は、自然保護庁(BfN)の連邦生物多様性プログラムから380万ユーロが支給され、その他の支援等を加えると総額520万ユーロとなる。なお、この取組では遺伝子データバンクの構築も計画しており、ヤマネコの全生息地域で毛を採取し、その分布や移動、個体群の孤立状況等の情報を得るという。
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