ドイツ、原生林“ホーエ・シュレッケ”の新たな保全プロジェクトに着手
発表日:2013.09.26
ドイツ連邦環境省(BMU)は、ドイツで最も古い森林の一つ、テューリンゲン州の“ホーエ・シュレッケ”で実施する保全プロジェクトに今後10年間で935万ユーロを支援する、と発表した。この森林は、豊富な生物多様性を誇る、中部ヨーロッパ最大のブナ林の一つで、数百年の間、慎重かつ自然に沿った方法で利用されてきたうえ、旧東ドイツ時代には軍事的な封鎖区域であったことから、現在も豊かな自然が残されている。一帯には、古いブナ林、湿原、泥炭地、渓流が点在し、古木や倒木も多く、220種以上のキノコ類、14種のコウモリ及びヨーロッパヤマネコも生息する。今回は保全プロジェクトの第二段階にあたり、1700haの森林については利用を止めて、人の手を入れずに再び原生林に戻し、4000haについては、特に自然に沿った林業のみを実施していくという。このプロジェクトでは、オークや果樹の植樹や重要地域の購入が予定されている。
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