カナダ、五大湖の有害藻類発生防止と水質浄化のため栄養塩対策を開始
発表日:2012.10.09
カナダのケント環境大臣は2012年10月9日、五大湖で頻発している有害藻類大量発生を防止するため、水質浄化と生態系保護の取組に、今後4年間に渡り、総額約1600万ドルの支援を行うと発表した。リン等の栄養塩を過剰に含む排水は、藻類の急速な成長を促し大量発生を引き起こす。そのため水質が泥状化し、水質浄化処理負担の増大、配管等の詰まりや破損を招き、また観光や商業、湖での釣りや水浴等のレジャーにも悪影響を与えている。この支援は、「五大湖栄養塩対策計画」に基づき行われるもので、まず、有害藻類による被害が最も大きいエリー湖で実施され、その成果を別の湖でも実践して行く予定だという。同計画は、「米加五大湖水質協定」(GLWQA)のカナダ政府の責任を果たすものでもあるという。同環境大臣は「五大湖はカナダ国民にとって飲料水水源であり、憩いや雇用の場である。また同時に、3500種以上の動植物の生態系の場でもある。この支援により、五大湖の健全な姿を取り戻したい」と述べている。
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