オランダ、気候に関する科学的議論の場として気候対話ウェブサイトを開設
発表日:2012.11.12
オランダ環境評価庁(PBL)、オランダ王立気象研究所(KNMI)とオランダ人科学ジャーナリストのクロック氏は、気候に関する科学的議論の場を提供するため、「気候対話ウェブサイト」を開設した。同サイトは、あらゆる気候学者の見解を網羅したいというオランダ議会の要請を受け、社会基盤・環境省の資金により開設された。気候予測は不確実性要素が多く、学者間の見解が対立し、政治的な問題も絡み、議論しにくい状況にあった。国際的な意見交換が可能なウェブ上に、正解や科学的結論を求めない議論の場を設ける事により、気候学者間の多様な専門的見解の相違点等が明らかにでき、また市民も参加可能なので、広く関心を高めることができるという。最初の議題は、急速に進む北極海の融氷の原因で、夏に北極海の氷が完全に融ける時期の予測を気候学者に訊ねているが、その幅は2016年から21世紀を超えるものまで大きな隔たりがある。同議題の後、気候のCO2感度、海面上昇、気温測定の信頼性、気候モデルの信頼性と有用性等が、順次議論される予定だという。
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