東日本旅客鉄道（株）（JR東日本）は、大規模太陽光発電設備を導入し、発電した電気を鉄道運行などに使用すると発表した。同社では、これまで、自営発電所等の設備更新、蓄電池駆動電車の試験、「スマートグリッド技術」適用の検討など、エネルギー分野の新技術導入に取り組んできた。その一環として今回、出力1,000kW以上の大規模太陽光発電設備（メガソーラー）を京葉車両センターに設置し、発電した電気を同センター及び同社の配電線を介して鉄道運行に活用することにより、CO2排出量の削減に取り組む。また、太陽光で発電した電気を有効利用するために、電力系統を制御して電気を遠くへ送る技術について、同設備を活用して試験を行う。発電電力量は、1日平均約2,700kWh（年間約1,000MWh）で、山手線（E231系）1編成が約4周走行する際に消費する電力量、または約270世帯が1日に消費する電力量に相当するという。