福岡県など、レアアースリサイクル事業を本格始動
発表日:2013.03.29
福岡県は、レアアースリサイクル事業を本格的に開始すると発表した。これは、福岡県、福岡県リサイクル総合研究センター、三井金属鉱業(株)、日本イットリウム(株)、(株)ジェイ・リライツ、九州大学平島教授が平成23年9月に開始した、使用済蛍光管からのレアアースリサイクル共同プロジェクトの成果によるもの。蛍光管には、イットリウム、ランタン、セリウム、テルビウム、ユーロピウムの5つのレアアースが蛍光粉として使用されている。今回の事業では、含有量が多いイットリウム酸化物を取り出し、事業を促進する。日本イットリウムでは、年間約100トンの廃蛍光粉の処理(約60トンのレアアースの製造)が出来ることから、蛍光体レアアースの国内需要の約12%相当を生産することが可能となる。今後は、引き続き使用済蛍光管および廃蛍光粉の回収拡大、廃蛍光粉のさらなる高品位化に取り組み、事業の拡大・安定化を進めることにより、国内でのレアアース資源の安定確保に貢献していくという。