パナソニック(株)、モバイル機器用直接メタノール型燃料電池システムの小型化を実現
発表日:2008.10.20
パナソニック(株)は、モバイル性を向上する体積当たりの出力を高めたモバイル機器用燃料電池システムを開発した。現在、ユビキタス社会の進展に伴い、モバイル機器の電源の長時間駆動、小型化、軽量化が求められており、同社では、次世代電源の有力な候補である燃料電池の開発を積極的に進めてきた。今回開発したシステムは、従来の「燃料供給方式」と小型高出力リチウムイオン電池技術に加えて、新たに、スタック(発電部分)の小型化技術と、小型小電力のBOP(発電補助機器類)を融合させた直接メタノール型燃料電池システム。同社では、ノートパソコンに搭載するタイプとマルチ充電器として使用するタイプの2種類のモバイル燃料電池システムを試作。この試作品では、従来の試作品と同じ平均10W、最大20Wの出力を維持しながら、体積270ccと約2分の1の小型化を実現し、燃料200ccあたり約20時間の駆動が可能となった。