環境省、平成26年度シギ・チドリ類調査の秋期調査結果を公表
発表日:2015.03.30
環境省生物多様性センターは、モニタリングサイト1000の一環として実施しているシギ・チドリ類調査について、平成26年度の秋期(2014年8月~9月)に行った調査結果を公表した。同調査は、干潟生態系の指標として干潟の微生物・ゴカイ類・貝類・甲殻類等を採食し干潟生態系の上位に位置するシギ・チドリ類の調査を実施しているもの。代表的な全国140地点の干潟を中心としたサイトにおいて、シギ・チドリ類が日本へ渡ってくる春(4~5月)、秋(8~9月)、冬(12月~2月)の3期の個体数調査を行っている。今回、平成26年度の秋期調査では、日本全国の最大個体数の合計は、昨年度に比べ約250羽減の31,354羽となり、2000年以来の過去最少の数となった。また、絶滅危惧Ⅱ類のオオソリハシシギの他、ムナグロ、オバシギ、チュウシャクシギなど合計9種が調査開始以来最も少ない数となった。減少の要因は、特に東アジアにおける水辺の生息環境の悪化が懸念されるという。
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