気象庁、2014年夏に発生したエルニーニョ現象が若干弱まったと発表(2016年1月速報)
発表日:2016.02.10
気象庁は、2016年1月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁では、エルニーニョ現象など熱帯域の海洋変動を監視するとともに、それらの実況と見通しに関する情報を「エルニーニョ監視速報」として毎月1回(10日頃に)発表している。今回の発表によると、2016年1月の実況は、2014年夏に発生したエルニーニョ現象は最盛期を過ぎて若干弱まった。これは、エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より2.7℃高く、12月の値より0.3℃低くなったことや、以下に示した太平洋赤道域の海洋と大気の状態から、予測されたもの。1)海面水温:中部から東部で平年よりかなり高い、2)海洋表層の水温:西部で平年よりかなり低く、東部で平年よりかなり高かったが、12月と比較すると東部の暖水は弱まった、3)対流活動:中部太平洋赤道域で平年よりかなり活発、4)大気下層の東風:平年よりかなり弱い。今後エルニーニョ現象は弱まり、夏には平常の状態になる可能性が高いという。
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