近畿大、バイオコークス溶解能力実証施設の本格稼働を発表
発表日:2016.10.28
近畿大学は、バイオコークス溶解能力実証施設が、平成28年11月1日から本格稼働を開始すると発表した。同学バイオコークス研究所では、茶かす等の植物性廃棄物を材料とする次世代バイオ固形燃料「バイオコークス」の研究を進めている。今回、同大学では、(株)ナニワ炉機研究所の協力を得て、国内で唯一のキュポラ(鋳鉄用の溶解炉)による溶解能力を保有する大型の実証施設を築造した。実炉を用いて、バイオコークスの石炭コークス代替比率の向上、さらにはバイオコークスのみで稼働できる次世代型バイオ溶解炉の開発を目指す。また、家庭で廃棄される一般ゴミなどを焼却処分した灰を減容化し、最終処分場の負荷を低減することを目的として、バイオコークスのみでの灰溶融の実現についても取り組むという。