(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、太陽電池用シリコンの新たな製造法の開発について発表
発表日:2009.03.12
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、同機構の産業技術研究助成事業の一環として、京都大学大学院エネルギー科学研究科の野平俊之准教授が、太陽電池用シリコンの新たな製造法を開発したと発表した。この方法は、比較的安価に製造できる高純度シリカ(SiO2)を原料として、溶融塩中で電解還元し、純度の高いシリコンを得ることができるというもの。低電圧で電解反応が進行するため、他の製造法に比べて低エネルギー消費であり、かつ除去が難しいとされるリンとホウ素が少ないため、低コスト化が可能となる。現時点では、まだ若干の金属不純物を含んでいるものの、一方向性凝固と呼ばれる精製法を行うことで太陽電池級の純度を達成することができる。今後、シリコン中不純物のさらなる低減、処理速度の向上、装置のスケールアップを目指し、民間企業との意見交換や共同開発を行っていく予定という。
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