環境省、低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術(平成27年度選定分)の評価結果を公表
発表日:2016.12.19
環境省は、「平成27年度低コスト・低負荷型土壌汚染調査対策技術検討調査」対象技術の評価結果を公表した。同調査は、実証試験段階にある低コスト・低負荷型の土壌汚染調査・対策技術を公募し、実証試験と評価を行うもの。平成27年度は、大成建設(株)の「塩素化エチレン分解菌RHA1株を用いるバイオオーグメンテーション技術」が選定された。塩素化エチレン類(トリクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、塩化ビニルモノマー)に汚染された帯水層(地下水)に、複数の井戸(深度約9m×4~7本×4区画)を設置し、RHA1株導入後の地下水や土壌中の塩素化エチレン類の濃度を約1ヶ月間モニタリングし、浄化効果を検証した。その結果、RHA1株の導入と空気供給を併用した場合、地下水の塩素化エチレン類の濃度を環境基準未満とすることができた。また、処理コスト(17.1千円/m3)および環境負荷(3.5kg-CO2/t)について目標を達成することができた。短時間で浄化を行いたい場合に適した技術であるという。
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