宮城県は、平成27年度の公共用水域・地下水の水質調査結果を公表した。同県では、国土交通省や仙台市など5市と連携し、水質測定計画や地下水質測定計画に基づき、公共用水域（132水域292地点）、地下水（101地点）の水質測定を実施している。平成27年度の結果は以下のとおり。1）公共用水域では、健康項目は、砒素・ふっ素が各2地点、カドミウム・ほう素が各1地点で環境基準を超過した。生活環境項目のBOD・CODの環境基準達成率は、河川（BOD）100%（前年度100%）、湖沼（COD）8%（前年度8%）、海域（COD）67%（前年度58%）であり、全体での達成率は80%（前年度78%）であった。2）地下水の概況調査では、調査を実施した44地点のうち3地点で、砒素が環境基準を超過した。また、汚染井戸周辺地区調査では、調査を実施した6地点のうち2地点で、砒素が環境基準を超過したという。