国環研、研究情報誌「環境儀」第64号「PM2.5の観測とシミュレーション─天気予報のように信頼できる予測を目指して」を刊行
発表日:2017.04.11
国立環境研究所は、研究情報誌「環境儀」第64号「PM2.5の観測とシミュレーション─天気予報のように信頼できる予測を目指して」を刊行した。2009年に環境基準が定められた微小粒子状物質(直径2.5μm以下の粒子、PM2.5)は、健康影響が懸念され、各地方自治体などで観測の強化や注意喚起が行われている。また、PM2.5は、ほかの大気汚染物質に比べて正確な予測がとても難しい物質である。同研究所では1990年代からPM2.5の健康影響についての研究を開始し、2001年度からはPM2.5などの粒子状物質の観測による動態の解明、また、数値シミュレーションによる高濃度現象の理解や予測に取り組んでいる。今号では、PM2.5の数値シミュレーションや予測に関する取組について、研究や観測の成果とともに紹介している。