北海道、タンチョウ越冬分布調査(平成29年度第2回)の結果を公表
発表日:2018.03.07
北海道は、平成29年度第2回タンチョウ越冬分布調査の結果を公表した。この調査は、絶滅危惧種のタンチョウの越冬分布・規模の把握等を目的に、給餌人の協力のもと、大規模給餌場を中心にタンチョウの飛来数、幼鳥の有無、最大利用概数等を把握するとともに、関係機関等の協力のもと、給餌場、自然採餌場や農家の存在等の分布要因に着目して、タンチョウの所在位置情報を収集するもの。今回、平成30年1月25日に、道内の6振興局23市町村管内のタンチョウ生息地及び飛来地の全域(計206箇所)を対象に調査を実施。その結果、成鳥1,005羽、幼鳥97羽ほかの合計1,137羽が観察され、平成24年以降、最も少ない値となった。給餌場の羽数については、三大給餌場(阿寒・下雪裡・中雪裡)での目撃数は全体のわずか24.8%で、前年より7.5ポイントも低い値となった。これらの原因として、前日の気温がやや高く積雪も少なかったため、自然地・農耕地での索餌が可能で、目撃しやすい給餌場への集まりが悪かったことが挙げられている。
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