原子力機構と茨城大など、放射能エアロゾルの沈着過程に関する新たな知見を公表
発表日:2018.03.07
日本原子力研究開発機構と茨城大学は、産業技術総合研究所の研究者や民間企業の技術者と共同で、東京電力福島第一原発事故時に大気中に放出された放射性エアロゾル(セシウム137)の沈着過程に関する新たな知見を公表した。今回研究チームでは、航空機モニタリングと大気拡散モデルWSPEEDI-IIのシミュレーションを用いた解析によって、これまで降雨によって沈着したと考えられてきた放射性エアロゾルが、東日本の山地では霧や雲に取り込まれて落下していたことを解明した。この知見は、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響のあった山間部における汚染の実態解明に寄与するもので、PM2.5をはじめとする様々な大気汚染物質の挙動にも共通するものであり、環境科学分野の発展に役立つと期待されるという。
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