茨城県は、平成29年度の公共用水域及び地下水の水質測定結果を公表した。これは、同県が、「平成29年度公共用水域及び地下水水質測定計画」に基づき調査したもので、測定結果の概要は以下のとおり。公共用水域では、1)健康項目は、102河川・19湖沼・8海域で測定した結果、湖沼1地点でほう素が環境基準を超過した。2)生活環境項目は、88河川・5湖沼・22海域で測定した結果、BOD・CODの環境基準達成率は河川（BOD）79.5%、湖沼（COD）0%、海域（COD）90.9%であった。地下水では、1)概況調査は、県内87井戸で調査した結果、砒素が1井戸で環境基準を超過した。また、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素が4井戸で環境基準を超過した。2)継続監視調査は、前年度までに確認された環境基準超過地点である42市町村358井戸について調査した結果、砒素やテトラクロロエチレン等の物質が環境基準を超過した。3)汚染井戸周辺地区調査は、概況調査において環境基準を超過または検出した地点の周辺10市町53井戸で調査した結果、硝酸性窒素および亜硝酸性窒素が13井戸で環境基準を超過した。