産総研など、省エネ窓ガラスへ応用可能な「液晶複合材料」を開発
発表日:2019.10.01
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)は、神戸市立工業高等専門学校および大阪有機化学工業(株)と共に、液晶と高分子の複合材料を開発した。これまで、温度によって自発的に透明と白濁が切り換わる熱応答型の液晶複合材料に関する報告はあるが、透明と白濁の切り換え特性を活用して、散乱を含む光の透過量を制御する技術は確立されていなかった。今回、同研究グループは、「高分子ネットワーク液晶」と呼ばれる液晶と高分子からなる複合材料を二枚のガラス基板ではさんだ構造の調光ガラスを開発した。例えば、今回のガラス基板で挟んだ材料の温度を30℃から50℃に上げると、透明度に相当する直進透過率は30秒以内に80%以上から10%以下となり、白く濁った。今回の知見から、住宅や移動体などの暖冷房負荷を抑える省エネ部材への応用が期待されるという。
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