竹中工務店と名工大、クロロエチレン類を含む土壌・地下水の浄化に適した新技術を紹介
発表日:2019.10.29
(株)竹中工務店と名古屋工業大学は、高濃度のクロロエチレンを含む土壌・地下水のバイオレメディエーション(バイオ浄化法)を開発し、経済産業省と環境省が策定した利用指針の適合確認を取得したと発表した。両者が開発した浄化法は、脱塩素化微生物(デハロコッコイデス属細菌)を培養し、原位置で注入井戸を介して栄養剤等とともに土壌・地下水に投入するもの。掘削除去せざるを得なかった高濃度汚染サイトや、土着の分解微生物が存在しない用地にも適用可能で、微生物自体は300 mg/L(地下水環境基準の3万倍)を超えるトリクロロエチレンを25日で脱塩素化できることが確認されている。開発技術を用いることで、浄化事業コストを掘削除去の50%以下に抑え、浄化期間を土着の微生物を利用する方法の2/3以下に短縮できるという。
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