気象庁、エルニーニョ監視速報(2020年8月)を発表
発表日:2020.08.11
気象庁は、2020年8月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁は、エルニーニョ(ラニャーニャ)現象などの熱帯域の海洋変動を監視するとともに、毎月1回、当該月の実況および次月以降の見通しを「エルニーニョ監視速報」として発表している。今回の発表によると、エルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より低くなるなど、ラニーニャ現象時の特徴が明瞭になりつつある。太平洋赤道域の中部に見られる海洋表層の冷水が今後東進し、東部の海面水温が平年より低い状態をしばらくの間は維持すると考えられる。エルニーニョ予測モデルの結果も踏まえ、今後冬にかけては平常の状態が続く可能性もある(40%)が、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い(60%)と見込んでいるという。
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