遺伝研など、微細藻類の培養条件を拡張
発表日:2020.08.24
国立遺伝学研究所、広島商船高等専門学校および日本女子大学の共同研究グループは、単細胞紅藻イデユコゴメ類(綱)の「シゾン(属)」を酸性化した海水で屋外培養できることを実証した。同研究グループは、科学技術振興機構(JST)未来社会創造事業(探索研究:弱酸性化海水を用いた微細藻類培養系及び利用系の構築)において、イタリアの酸性温泉に棲むシゾンや、日本の温泉地で見出したイデユコゴメ類の単離培養、増殖力や有用性の評価、遺伝子組換え(セルフクローニング)などを行ってきた。今回、酸性条件を好むシゾンを高塩濃度に馴化させ、酸性化した天然海水培地を用いて屋外開放培養したところ、他の微生物混入を抑制しつつ、淡水培地と同等の速度・密度で増殖させることができた。陸域の水資源を使用せずに、酸性環境下でシゾンを大量培養する技術を社会実装し、イデユコゴメ類の安定的な産業利用に向けた技術展開が期待できるという。
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