JST、NexTEP課題(トチュウ果皮由来の天然ポリマー製造)を成功と認定
発表日:2020.02.05
(国研)科学技術振興機構(JST)は、産学共同実用化開発事業(NexTEP)・第三回募集の採択課題、「植物由来機能性新素材の製造技術(代表研究者の所属機関(採択当時):大阪大学、開発実施企業:日立造船(株)」を開発成功認定したと発表した。同事業は、国が開発リスクを負担し、大学等の研究成果に基づく実用化開発を支援するもの。委託契約に基づく取組が終了した時点で、開発の成否を判定し、開発成功の場合は開発費支出額を返済するスキームとなっている。同課題では、中国原産の落葉樹「トチュウ」の果皮から化学工業物質「トランス型ポリイソプレン」を大量に抽出・精製する装置の設計や検証が行われた。今回、原料の脱穀手法や抽出プロセスの改良などを経て、年産10トン程度の装置開発に成功していること、試作品の作製や市場分析を通じて事業化の道筋が明らかになったことから、事業目標を達成したものと見なされた。化粧品などの付加価値が高い製品への導入を契機として、本格的な事業展開や新たな産業創出へ貢献が期待できるという。
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