森林総研など、沖縄の森林保全の「指標」となる植物候補を発表
発表日:2021.01.27
森林研究・整備機構森林総合研究所などの研究グループは、沖縄県のやんばるの森で、保全すべき森林の指標となる植物の候補を発表した。やんばるの森は、2016年に国立公園となり、世界遺産への登録を視野に保護区が設定されている。しかし、保護区外にも絶滅危惧種が生息する森林があることから、保全対象とすべき森林を簡単に発見するための「指標」が必要と考えられた。同研究グループは、さまざまな植物種の量と3つの基準(着生植物種数、絶滅危惧植物種数、林齢)との関係を調べとところ、3つの基準が高レベルであることを示す指標種の候補として11種が挙げられた。中でもイスノキ(学名:Distylium racemosum)は樹皮が特徴的で野外で簡単に識別できることから、最も有力な指標種となり得るという。