鳥類保護連盟、野生化したインコの餌付け自粛を呼びかけ
発表日:2021.02.22
(公財)日本鳥類保護連盟は、ワカケホンセイインコ(原産地:インド南部やスリランカ)の野生化に関する調査結果などを踏まえて、同種に対する「餌やり」の自粛を呼びかけた。同種は、飼い鳥として持ち込まれたものが逃げ出し、1960年代後半に関東地方などで野生化し始めたと考えられている。東京都では大田区の東京工業大学構内のイチョウ並木にねぐらがあり、昼間に首都圏各地に分散し、夕方になると1,000羽超が毎日集結することが知られていたが、現在では東京工業大学のねぐらは移動し分散している。同法人は、同種の生態や、一般の方からの情報提供、GPSによる追跡調査により、同種が季節を問わず、民家などに出されている餌台の餌に依存していることを突き止めた。餌台は、個体数増加の一因となり、今まで食べ物として認識していなかったものを食べ物として認識し始め、農業被害、生態系への影響に繋がっていくことが懸念される。今後の軋轢を緩和するためにも、餌やり自粛、あるいは餌の量を減らし、餌台の依存度を減らす方向へ移行させていくことが求められるという。
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