遺伝子組換え「光るメダカ」の未承認飼育 国内初のカルタヘナ法違反
発表日:2023.03.08
環境省は、研究用に開発された「遺伝子組換えミナミメダカ」が承認を得ずに、国内で飼育・譲渡された事案を発表した。今回、飼育と譲渡が確認された遺伝子組み換えミナミメダカは、研究用に東京工業大学で作出された、イソギンチャクモドキに由来する遺伝子が導入されたミナミメダカであり、ピンク色に蛍光発色する。「カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律)」では、飼育または譲渡される可能性がある遺伝子組換え生物は、生物多様性への影響を評価し、主務大臣の承認を得なければならないとされている。ミナミメダカを含む魚類の遺伝子組換え生物は、大学等において拡散防止措置を執って使用することは認められていたが、拡散防止措置が執られていない野外や民家等開放系での使用の承認事例はない。文部科学省から当該メダカを飼育管理していた大学に対して厳重注意を行っており、当該事案について、令和5年3月8日、警視庁が記者会見を実施している。なお、カルタヘナ法違反での逮捕は全国初となるという。
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