福井県、九頭竜ダムで特定外来生物コクチバスの駆除を実施
発表日:2021.06.01
福井県は、九頭竜ダム(大野市)で「コクチバス(学名:Micropterus dolomieu)」の駆除を実施すると発表した。コクチバスは、特定外来生物に指定されており、全長30~50cm、湖沼や河川の中下流域に生息し、比較的、低水温に対する耐性が強く、流水域にも適応できるため生息域を広げている。雌1匹当たりの抱卵数は5,000~14,000個であり、繁殖力が高く、在来生物相への影響が懸念されている。九頭竜ダムにおいては、平成19年より九頭竜川ダム統合管理事務所の調査によりコクチバスが確認され、平成21年には、浅い右岸側を中心に生息・繁殖が確認され、平成22年から、奥越漁業協同組合を事業主体として、駆除に着手している。今回の駆除は、動力船を用いて刺し網による駆除を行うほか、産卵期となる6月中に、産卵床や成魚が確認された地点を中心に産卵床の破壊を実施するとしている。捕獲したコクチバスは、食性を把握するため、同県の内水面総合センターで解剖による胃内容物検査を行うという。
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