環境省は、バッテリー交換式EV開発および再エネ活用の組み合わせによるセクターカップリング実証事業の1次公募の採択結果を公表した。2050年カーボンニュートラルを達成するために、CO2排出量の約4割を占める運輸部門において脱炭素化の実現が必要不可欠とされる。特に電動車両において航続距離や充電時間等、充電インフラ、価格といった課題があり、需要急増に伴う人員不足等の課題を抱える物流分野は障壁が高く、導入が困難となっている。同事業は、交通・物流とエネルギーの2つのセクターをカップリングすることで、複数の課題を同時に解決し、地域の再生可能エネルギーを最大限に活用した持続可能かつ地域貢献型の脱炭素型交通・物流モデルを構築することを目的とし、用途に応じたバッテリー交換式EVの開発及び実証を募集するもの。令和3年6月7日から7月7日までに応募のあった5件について、審査を行った結果、「バッテリー交換式EV開発および再エネ活用の交換スタンドによるバッテリーシェアリングモデル検証((株) FOMM）」、「バッテリー交換式EVとバッテリーステーション活用による地域貢献型脱炭素物流等構築(伊藤忠商事(株)）」が選定された。