九工大など、「地域脱炭素モデル」具現化プロジェクトをスタート
発表日:2022.01.26
九州工業大学とブロックチェーン技術開発やコンサルティング等を手がける(株)chaintopeは、「カーボンニュートラル・キャンパス」の実現に向けた連携プロジェクトを開始した。同大学は、「学生や教員が学内で『未来』を身近に感じ、挑戦することができるキャンパスへ」をスローガンとする「未来思考キャンパス構想」を策定し、AI無人店舗やローカル5Gを活用した共同研究基盤の構築を進めてきた。また、カーボンニュートラルに資する取組の一環として、EV接続による無人店舗の無停電化、創電技術から蓄電、配電技術までの一連の流れを“見て触れる”環境エネルギーハウスの整備なども進めている。今回新たに、地域脱炭素と地方創生をブロックチェーンが支えるという先進的なプロジェクトを立ち上げ、実証試験と推進母体となるコンソーシアム創設の準備を開始した。地域やキャンパスのリアルタイムの電力需給データや、給電スタンドとEVの間の電力融通の証跡をブロックチェーンに記録し、地域で生まれた再エネ資源を可視化する機能の実装を行い、地域の環境価値を地域通貨に変換・利用することで「経済と環境の好循環」を創出するといった取組を推進する。当初は二者でスタートするが、今後はコンソーシアム体制を拡充しつつ、機能ごとの実証を行い、各機能の統合と事業化検討、さらには脱炭素先行地域等における展開を図るとしている。実証場所(九州工業大学:戸畑キャンパス、飯塚キャンパス)を起点に「実行の脱炭素ドミノ」を起こし、デジタル田園都市国家構想実現会議(事務局:内閣官房)の施策に寄与していくという。
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