経済産業省は、2030年に向けた繊維産業の展望「繊維ビジョン」をとりまとめ公表した。同省は、社会情勢が刻一刻と変化する中、日本の繊維産業は大きな転換期であると捉え、産業構造審議会に繊維産業小委員会を設置し、繊維産業の進むべき方向性や今後の政策について、議論・検討を進めてきた。「繊維ビジョン」はこれらの議論・検討結果をとりまとめたもの。「新たなビジネスモデルの創造」「海外展開による新たな市場獲得」「技術開発による市場創出」の3つの戦略分野と、「サステナビリティの推進」「デジタル化の加速」の2つの横断分野にまとめられている。今後の繊維産業政策では、戦略分野と横断分野と位置付けて政策を進めていくという。