自販機チャネル内で再生ゴミ袋を活用、CO2削減効果は1枚当たり約60%!
発表日:2022.11.24
(株)伊藤園と(株)日本アクセスは、物流倉庫で排出された「使用済みストレッチフィルム」を再資源化(ペレット化)し、自販機の横に設置されたリサイクルボックスの空き容器回収袋として再利用する仕組み(以下「使用済みストレッチフィルム再資源化スキーム」)を構築した。ストレッチフィルムは、テープの要らない梱包材として広く利用されており、パレット梱包においては荷崩れや商品の落下防止に欠かせない資材となっている。普及に伴い、解梱後に発生する使用済みストレッチフィルムの量も増加している。使用済みストレッチフィルムは、有価物として引き取られていた時代もあった。しかし、現在は産業廃棄物となり、排出事業者(廃棄物処理法の定義)がコストをかけて処理している。一方、近年では使用済みストレッチフィルムのマテリアルリサイクルが進んでおり、再生ポリエチレン製のゴミ袋などが製品化されている。両社の取り組みは、自販機チャネルにおけるベンダー(飲料製造業者、販売業者)ならでは視点と、総合食品商社のノウハウのノウハウを融合することによって実現した。2022年12月より、東京都の一部地域に「使用済みストレッチフィルム再資源化スキーム」を導入する。従来の空き容器回収袋をリサイクル材100%の回収袋に切り替えることで、CO2排出量を1枚あたり約60%削減し、年間で約95 tのCO2排出量を削減できる(両社試算値)。また、シナリオ分析を通じて、国内でリサイクルするメリットも確認されているという(比較:海外で製造された石油由来プラスチック製品の調達)。
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