日本初「太陽光パネル」高度リサイクル工場!北九州市に竣工
発表日:2023.02.02
北九州市は、三菱ケミカルの100%子会社である(株)新菱(本社:北九州市、設立:1964年)が建設していた太陽光パネルのリサイクル工場が竣工したことを公表した。2012年に固定価格買取制度(FIT)が導入されて以降、太陽光発電施設の設置が急速に進んでいる。太陽光パネルは、製品寿命が20年から30年とされるため、将来、年間17万トンから28万トン(NEDO推計、西暦2035~2037年)の廃棄が見込まれている。これは、全国産業廃棄物の最終処分量の1.7%から2.7%に相当する。(株)新菱では、環境省の実証事業により2010年から、NEDOと熱分解処理方式による太陽光パネルのリサイクル技術開発を行ってきた。今回、日本初となる熱分解処理方式の高度リサイクル工場を竣工した。同プラントの処理能力は年間約9万枚(重量ベース:約1,440トン)で、同社既存の破砕式処理ライン6万枚と合わせて、年間約15万枚の処理体制が構築される。各素材を高度選別し、アルミ、銅、銀などの金属に加え、ガラスの水平リサイクルが可能になり、サーマルリサイクルを含め、リサイクル率は99%以上を見込むという。
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