トランジション・ファイナンス後のフォローアップなど議論 環境省など検討会
発表日:2023.02.20
環境省は、金融庁および経済産業省と共に「第7回トランジション・ファイナンス環境整備検討会」を開催する(開催日:令和5年20日)。カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けて、EUを中心にグリーン化を先行させるサステナブル・ファイナンス支援政策や取組が進捗している。本邦ではトランジション・ファイナンスに着目し、市場の創設に向け、国際資本市場協会(ICMA)の原則と整合した「クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針」を2021年5月に策定した。脱炭素化に積極的な大手企業では、自主的な取組が進む一方、脱炭素化が困難な多排出産業では、脱炭素化とそのための資金調達は未だ道半ばとなっている。投融資先のネットゼロ実現を求めるGFANZ等の金融連合が発足し、排出量削減は企業だけではなく、投資家・金融機関でも課題となっている。これを踏まえ、投資家・金融機関が脱炭素化に向けた取組を行う企業の競争力強化実現のため、企業とエンゲージメントを行う際に使用する実務的な手引きの作成のための議論を目的として、同検討会を開催する。今回、1)トランジション・ファイナンスの実施後における実績の開示と移行戦略の進捗状況を踏まえた具体的な投資家・金融機関によるフォローアップ方法、2)官民でトランジション・ファイナンスを推進するためのfinanced emissionsに関するサブワーキングについて等を議題として開催される。
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