気象庁と世界気候研究計画（WCRP）は、10月28日から11月1日にかけて第6回再解析国際会議を開催する（会場：東京大学 伊藤国際学術研究センター）。この会議は、過去の気象状態を再現する「再解析」データの作成と利用に関する最新の技術的知見を共有する場である。再解析データは、気候変動の監視や分析、AIの機械学習などに不可欠なデータであり、再生可能エネルギー分野でも活用が期待されている。―――今回の会議では、初めて「領域再解析」に関するセッションが設けられ、再解析データの応用利用についても議論される。世界30以上の国や地域から200名以上の専門家が参加し、再解析データの作成や利用に関する最新の技術的知見を交換する。会議の成果は、今後の気象業務や国際的な気象・気候研究の進展に寄与するとともに、再生可能エネルギー分野やAIでの機械学習を含めた再解析データの利用促進につながると期待されている。