JST早暁プログラム、CO2回収ビジネスの構築などを支援
発表日:2025.01.17
科学技術振興機構(JST)は、大学発新産業創出基金事業「早暁(そうぎょう)プログラム」ステージ1における令和6年度新規採択課題を決定した。本プログラムは、大学等発スタートアップの創出を目指し、事業化人材がメンターの指導を受けながら技術シーズを探索し、ビジネスモデルのブラッシュアップと研究開発を推進するもの。今年度は53件の応募があり、外部専門家による審査を経て20件の新規課題が選ばれた。─ 本年度の新規採択課題には、集中治療室の診療効率化、多孔性材料による中分子医薬品の精製、生成AIによる産業安全のリスクアセスメント、次世代チップスケール原子時計の国内量産化、空気からつくる宇宙食、BMI技術を用いた義足の開発などが含まれている。環境分野では、稲作から酒造までのプロセスにおけるCO2回収ビジネス、炭素繊維複合材料のリサイクル技術とリサイクル炭素繊維(rCF)を用いた新材料開発などが採択されている。今後、JSTの支援の下、ビジネスモデルの構築を経て、次フェーズへの移行を目指す。