龍ケ崎市、PPA方式で太陽光カーポート導入―CO2削減72.7トン見込む
発表日:2025.08.05
茨城県龍ケ崎市は、常陽グリーンエナジー(株)との連携により、市役所本庁舎北側駐車場にカーポート型の太陽光発電設備を設置し、2025年7月1日から受電を開始した。
PPA(Power Purchase Agreement)方式とは、発電事業者が需要家の敷地内に太陽光発電設備を設置し、発電した電力を需要家が購入する契約形態である。今回の事業では、常陽銀行の子会社である常陽グリーンエナジーがPPA事業者として参画し、設備の維持管理も一括して担っている。龍ケ崎市と常陽銀行は、2024年10月に「地域脱炭素の実現に向けた連携に関する協定」を締結しており、本設備整備はその協定に基づく取り組みの一環である。施工を担ったハウスプロデュースによれば、今回設置されたカーポート型太陽光発電設備は、54台分の駐車スペースを備え、システム容量は154.98 kW。年間発電量は約191,989 kWhと見込まれており、これは市庁舎の年間消費電力の約20%に相当する。また、年間約72.7トンのCO2排出量削減効果が期待されている。非常時には電源としても活用可能であり、災害対応力の強化にも寄与する。――龍ケ崎市は、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」を宣言しており、今回の設備導入はその目標達成に向けた具体的な施策の一つと位置づけられている。今後も市は、環境負荷の低減と地域共生を両立する再生可能エネルギーの導入を推進していく方針である。