東京電力(株)、福島第一原子力発電所2号機汚染水の止水対策と海洋への流出量について発表
発表日:2011.04.21
東京電力(株)は、福島第一原子力発電所2号機汚染水の止水対策と海洋への流出量について発表した。同社では、平成23年4月2日、2号機の取水口付近にある電源ケーブルを納めているピット(コンクリート製の立坑)内に1000mSv(ミリシーベルト)/時を超える水が貯まっていること、およびピット側面のコンクリート部分に長さ約20cmの亀裂があり、当該部分よりピット内の水が海に流出していることを発見。そこで、流出を止めるため、当該立坑内への立坑周辺の穴から凝固剤の注入を行い、4月6日に流出を止めた。その後、グラウト施工による、流出箇所の止水のさらなる強化などの対策を講じるとともに、2号機スクリーン室に鉄板を設置するなど、放射性物質を含む液体の拡散防止対策を進め、沖合への流出を抑制している。今回、2号機から流出した高濃度汚染水の流出量を評価した結果、流出が確認された4月2日の前日である4月1日から6日の止水時まで、一定量で流出したと仮定した場合、約520m3と想定され、その放射能量は約4700テラベクレル(1テラ=1兆倍(10の12乗))と推定されるという。
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