東京電力(株)、放射性物質を含む水の海洋放出に関する報告書を原子力安全・保安院に提出
発表日:2011.05.21
東京電力(株)は、放射性物質を含む水の海洋放出に関する報告書を、平成23年5月20日、原子力安全・保安院に提出した。同報告書によると、平成23年5月10日から11日かけて3号機から漏洩した高濃度汚染水について、港湾内への流出量は250m3、放射性物質量は3核種(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137)の合計で20兆Bq(1兆=10の12乗)と評価された。一方、4月1日から6日にかけて2号機から漏洩した高濃度汚染水については、同流出量が500m3、放射性物質量(3核種合計)が4700兆Bqであり、4月4日から10日にかけて緊急放出した、集中廃棄物処理施設などからの低濃度汚染水については、同流出量が10,393m3、放射性物質量(3核種合計)が1500億Bqであった。同社は、3号機からの高濃度汚染水については、取水構内での拡散防止対策により、現時点では大部分が港湾内に滞留していると考えられ、その量は2号機汚染水と比較して小さく、港湾外に流出したとしても沿岸海域に与える影響は小さいと評価している。
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