小笠原諸島、世界自然遺産登録が決定
発表日:2011.06.24
外務省など関係省庁と東京都及び小笠原村は、我が国が推薦していた「小笠原諸島」の世界自然遺産への登録が、2011年6月24日、パリのユネスコ本部で開催中の第35回世界遺産委員会において決定したと発表した。「小笠原諸島」は、「固有種の多さ」と「適応放散の証拠の多さ」の両方が見られ、その小面積を考慮すると、陸貝と維管束植物で例外的に固有率が高いなど、生物進化の過程に関する顕著な普遍的価値が認められることから、世界遺産委員会の自然遺産に関する諮問機関であるIUCNに、世界遺産一覧表への「記載」が適当と勧告されていた。今回、IUCNの勧告を踏まえた審査の結果、自然遺産の記載基準に合致するものとして、世界遺産一覧表に記載することが決定した。今後の要請事項として、1)侵略的外来種対策を継続すること、2)観光や諸島へのアクセスなど、すべての重要なインフラ開発について、事前に厳格な環境影響評価を確実に実施すること、が求められる。なお、世界遺産一覧表への正式な記載は、第35回世界遺産委員会最終日の6月29日となる見込みである。
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