(独)日本原子力研究開発機構、環境修復に向けた除染作業を支援するソフトウエア(除染効果評価システム)を開発
発表日:2011.10.31
(独)日本原子力研究開発機構は、福島第一原子力発電所事故で生じた環境汚染による被ばく線量の低減に向け、各地での除染作業を支援するソフトウエア(除染効果評価システム)を開発した。同ソフトウエアは、セシウムで汚染された土壌等による被ばく線量について、除染により、空間線量率がどのように低減するかを評価できるもの。具体的には、除染対象エリアの地形データに、文部科学省で実施している航空機モニタリングのデータや放射線モニタリングで得られた測定データを入力することにより、空間線量率の分布を評価し、地図上に表示する。この分布図上で、放射性物質を除去する範囲や除染作業に応じた放射性物質の除去割合を指定すると、空間線量率がどのように低減するかが数秒で計算され、その結果が地図上にカラーマップで表示される。同ソフトウエアを使用することにより、目標とする値まで空間線量率を低減するために、必要となる除染の範囲や放射性物質の除去割合について様々なケーススタディを短期間に行い、最適な除染方法を検討することができる。なお、同ソフトウエアは、同機構のホームページから11月2日以降、無償で入手することができる。
▲ページ先頭へ
新着情報メール配信サービス
RSS