政府、警戒区域及び計画的避難区域における空間線量率の詳細調査の結果を公表
発表日:2011.07.01
文部科学省と内閣府は、「環境モニタリング強化計画」の一環として実施した、警戒区域及び計画的避難区域における空間線量率の詳細調査の結果を公表した。今回公表されたのは、平成23年6月13日~23日に、浪江町駅及び富岡町駅付近の2kmメッシュ地点で実施された「基礎データ収集モニタリング」の結果であり、各地点を100mメッシュに区切り、各々400地点(地上高1m、同1cm)で空間線量率が計測された。その結果、2kmメッシュの中でも、1μSv/h以下から10μSv/h以上まで、空間線量率に10倍以上の幅があり、道路や駐車場など、広いアスファルト面が存在する地点では、線量率が周囲より低い傾向が見られたが、草地や田畑、住宅に点在する林などでは線量率が高くなっているところがあった。これは、アスファルトでは雨によって放射性物質が洗い流されたが、草地・田畑等では、放射性物質が植物や土壌に付着し、雨などで流されないためと考えられるという。同省らは、今回の調査結果をもとに、今後実施する「広域モニタリング調査」では、各2kmメッシュ内を4×4の16小メッシュに分割して測定を行うという。
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