大阪府、平成23年度における光化学スモッグ発令状況等を公表
発表日:2011.11.04
大阪府は、平成23年度(4月~10月)における光化学スモッグの発令状況等を公表した。同府では、光化学スモッグによる被害を未然に防止するため、光化学オキシダントの濃度が発令基準以上になった場合に光化学スモッグ注意報等を発令している。今回、予報(0.08ppm以上)を4回、注意報(0.12ppm以上)を4回発令したが、前年度と比較すると予報、注意報とも大幅に減少し、直近10年間で最も少ない発令回数であった。これは、大気の状態が不安定な日が多く、光化学オキシダント濃度が上がらなかったことによるものと考えられている。なお、光化学スモッグによると思われる健康被害の届出者はなかった。同府では、光化学オキシダント濃度が依然として環境基準を達成しておらず、時間値が基準値0.06ppmを超えた日数は昭和50年代後半から増加傾向にある。そのため、光化学スモッグの原因とされる窒素酸化物や揮発性有機化合物(VOC)について、自動車及び工場等に対する各種の削減対策を行うとともに、注意報等の発令時には、府関係機関等への周知と、工場・事業場に対する汚染物質排出削減の要請等の措置を行っている。