清水建設(株)、都市部の自然環境を客観的に現状分析・評価できる新手法を開発
発表日:2008.04.10
清水建設(株)は、都市部の自然環境を客観的に現状分析・評価できる新手法を開発した。この手法は、対象地域の緑地分布や生物分布を定量分析し、その結果から生物多様性の観点で段階評価するもの。緑地分布の分析は、衛星写真などをPCで高速画像処理して行い、生物分布の分析は、フィールド調査と統計的推計の組み合わせで行う。そして、これらの分析結果から、自然環境を生物多様性の高低でランク付けする。分析対象地域は事業立地とその周辺5km四方とし、標準的な分析期間は約1ヶ月。なお、分析前にフィールド調査を行う必要があり、このフィールド調査はケースに応じて最長1年を要するという。緑化計画の際にこの手法を使えば、量的な緑地確保だけでなく、地域の生態系に配慮したプランを策定可能となる。同社では今後、大規模再開発などに伴うコンサルティングに、この手法を積極的に活用していく計画という。