清水建設、自社の大規模ビオトープによる生物多様性保全効果を紹介
発表日:2016.08.04
清水建設(株)は、同社の技術研究所(東京都江東区)内に建設した大規模ビオトープにおける生物多様性保全効果を公表した。このビオトープは、同社が、都市部における生物多様性向上の可能性を実証するために建設したもの。全体の面積は1,940m2、うち650m2は水辺域となっている。2006年の建設時に、在来植物200種を植栽し、絶滅危惧種のミナミメダカを含む魚類7種を放流した。10年間にわたるモニタリングの結果、地域の絶滅危惧種である、タヌキマメ、トチカガミ、タヌキモの3種を含めて、植物が296種類に増加した。一方、魚類の全体数は、放流時の約2.5倍に増加したことが確認された。また、建設当初から現在まで、トンボ類やチョウ類など約160種の昆虫類の繁殖や生息が維持されており、サギ類、カルガモ、カワセミなどの鳥類13~16種類が飛来し、採餌場や休憩場として継続的にビオトープを利用していることが確認されたという。
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