環境省、柏市内の高線量箇所における調査の最終報告書を公表
発表日:2011.12.28
環境省は、柏市内で発見された、周辺より放射線量の高い箇所(高線量箇所)における調査の最終報告書を公表した。同省では、当該箇所等において、その原因、土壌の汚染範囲及び汚染土量を推定することを目的に、土壌中の放射性セシウムの濃度等の測定を実施。調査の結果、東京電力福島第一原子力発電所の事故由来の放射性セシウムを含んだ雨水が、集水域の大面積の屋根や舗装面等に降り、その後の降雨による大量の雨水排水が当該箇所の側溝側面の破損部分から浸透し、当該箇所で濃集(蓄積)している可能性が高いことが示された。また、汚染範囲は最大で2.5m四方(6.25m2)で、放射性セシウムが湿泥1kgあたり5,000Bq(セシウム134と137の合計値)を超える汚染土量は約0.8m3と推定された。同地点では、今後も定期的に空間線量率のモニタリング等が実施される。また、今回の事例を踏まえ、同省では今後、高線量箇所の発見に向け、地方公共団体に分かりやすく情報提供を行うとともに、その後の対策までの一連の調査等に関するガイドラインを作成し、迅速かつ適切な対策を推進するという。
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