ミサワホーム（株）は、フジプレアム（株）と超軽量太陽電池モジュールを採用した太陽光発電（PV）システムを共同開発し、既築住宅用に2012年4月10日から発売すると発表した。PVシステムは、発電の際にCO2を排出せず地球環境にやさしいことから注目されているが、既築住宅への設置については、PVシステムの重量増に対して構造体の補強が必要となる場合が多く、このことが普及を妨げる一因になっていた。今回開発したシステムは、厚みが0.8mmの化学強化ガラスを採用したフジプレアム製の太陽電池モジュールを使用し、同サイズの従来品と比べて、重量を約１/2に軽量化することに成功。これにより、屋根材の種類に関わらず、構造体の補強なしでPVシステムを設置できるケースが増えるという。また、フジプレアムのコア技術である精密貼合技術により、強度と軽さの両立に成功し、国際認証を行う第三者機関IECの品質基準に基づく荷重試験及び衝撃試験をクリアし、「TÜV認証」を取得している。同社では、今回の発売により、既築住宅においてもPVシステムの普及率を向上させ、新築住宅と同様にスマートハウス化を推進していくという。