環境省と文部科学省は、避難指示解除準備区域を対象とした放射線モニタリングについて、飲用の井戸水等の測定結果を公表した。これは、内閣府原子力被災者生活支援チーム、復興庁、文部科学省、福島県及び環境省が、避難指示解除準備区域への帰還・復興支援するため、放射線モニタリングアクションプランに沿って、各種のモニタリングを実施してきたもの。今回、平成24年6～7月に実施した、飲用の井戸水や沢水等の引き水のモニタリングの測定結果（南相馬市分の一部）を公表した。これによると、放射性ヨウ素は全地点で不検出であった。放射性セシウムは、調査を行った436箇所のうち430箇所の地点で不検出であったが、6箇所（井戸5箇所及び湧水1箇所）で検出された。このうち2箇所では、水道水中の放射性物質に係る管理目標値である10Bq/Lを上回っていたが、現在は飲用井戸として利用されていないことを確認したという。